「デザインできる組織」をつくるためのデザイン情報共有の取り組み

Mikihiro Fujii
6 min readJan 31, 2017

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前回の記事で書いた通り、僕はザッパラスへの入社以来、デザイナーがいるSlackチャンネルに1営業日最低1ポストしています。

そこでどんなことを書いているのか、ココナラ新明さん(satoshi shiiiiimmyo™)の記事

を例に共有したいと思います。

まずは共有した文章を、新明さんも「見てみたい」とのことだったので、全文をコピペします。

「ココナラのデザインプロセスを紹介します」という記事が、今後のデザインプロセスづくりの参考になると思ったので共有します。特に、ココナラさんでは、かなり細かくデザインプロセスを明確に区分けしているようで、そうしている理由2つが参考になったので解説したいと思います。*理由1*> 1つはバリューチェーンの中でのデザインが価値をだしていくための基盤を作ることです。「バリューチェーンの中での」は「デザインの各ステップを進める中で」くらいに読んでしまって大丈夫です。これは、> こういったプロセスを日々回す中でのポイントは、施策ごとに必ずプロセスの振り返りをすることです。と説明されている通り、区分けすることで課題発見→改善ができるようにしているということです。
また、
> 個々のデザイナーはどのプロセスに得意/苦手があるのかみたいなことがわかってきます。という視点はメンバーの多様性を理解してパフォーマンスを上げられるので視点として採り入れたいと思いました。
*理由2*> もう1つは、デザイナー以外のメンバーとのコラボレーションのためです。「コラボレーション」という考え方自体が好きなので、それを前提にするための方法としていいなと思いました。理由が2つしか無いのにその内1つがコラボっていいですね。> デザイナーはデザインプロセスでメンバーとコラボレーションし意見を引き出し、最終的なビジュアルデザインまでFixする責任があります。ビジュアルデザインに関するデザイナーのロールイメージは僕もこんな感じですが、とは言え「理由1」のように得意/苦手があるので、まずはチームとして```デザインプロセスでメンバーとコラボレーションし意見を引き出し、最終的なビジュアルデザインFixまでをファシリテートする責任```の責任を持つ人が必要という認識から始めても良いかなと思いました。このような取り組みをみんなで採り入れていくことでサービス・プロダクト・コンテンツの改善だけでなく、プロセスごとや、プロセス自体の改善もできるようにして、組織としてのデザイン力を高めていきたいと思っているので、みなさんご協力よろしくお願いします!

目的

チャンネル内のメンバー(非デザイナー含む)に

  1. 業界の一般常識的なデザイン情報の記事タイトル(最低限として)
  2. 質の高い情報
  3. 正しい情報
  4. 情報に接した時の考え方
  5. ザッパラスのデザインの未来像

を共有して、将来的な「デザインできるザッパラス」の基盤を醸成することを目的にしています。

やっていること

共有

これはGoodpatchで学んだことですが、1日1情報に接している事自体の価値はあると思っています。

解説

例えば「バリューチェーン」のような、Slackチャンネル内でわかる人が少なそうな用語は解説します。

訂正

(新明さんの記事では無いですが)誤訳や誤認があった場合は、訂正した内容を共有しています。特に本来の内容は良いのに一部の訳がわかりにくかったり間違ったりしている時はがんばって翻訳してます。

注意喚起

内容が偏っている場合などは、鵜呑みにしないように指摘しています。特にバズってる記事とかは気をつけています。

ザッパラス化

「デザイナーの責任」のような定義については、組織に応じた表現に変えたりしています。
また、記事を基点にして、こうなっていきたいという希望を伝えるようにもしています。

まとめ

まだまだこれで何が大きく変わったとは言えない状態ですが、デザイナーさん達と話す時にネタになったり、どんなことに興味がある(ない)のかわかったり、個人的にはやっていて良かったと思える事も多いです。
自分自身にとっても筋トレ的な意味もあるかと。

もし、「うちは社内でデザイン情報が共有されない!」という方がおられたらぜひ試されることを(でも必ず続けることを)おすすめします。

デザイナー募集中!!

ココナラさんも募集されていますが、ザッパラスでもこんな感じで情報を一緒に共有して話し合ったり、組織やサービスをつくっていってくれるデザイナーさんを募集してます。
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